新作の受賞作
172回(2024年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
DTOPIA
河出書房新社
恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生! 第172回芥川賞受賞作 安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。 読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。 ーー柳美里 いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。 ーー高橋源一郎強烈な皮肉とクールな文体。 私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。 どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。 ーー佐藤究 語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。 極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。 ーー須藤輝彦 この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。 異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。 ーー渡邉英理 典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない ーー水上文 続きを読む
ゲーテはすべてを言った
朝日新聞出版
【第172回芥川賞受賞作】 高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。 ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。 ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。 若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚! 続きを読む
171回(2024年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
サンショウウオの四十九日
新潮社
第171回芥川賞受賞作!同じ身体を生きる姉妹、その驚きに満ちた普通の人生を描く、芥川賞受賞作。周りからは一人に見える。でも私のすぐ隣にいるのは別のわたし。不思議なことはなにもない。けれど姉妹は考える、隣のあなたは誰なのか? そして今これを考えているのは誰なのか――三島賞受賞作『植物少女』の衝撃再び。最も注目される作家が医師としての経験と驚異の想像力で人生の普遍を描く、世界が初めて出会う物語。 続きを読む
バリ山行
講談社
第171回芥川賞受賞作。古くなった建外装修繕を専門とする新田テック建装に、内装リフォーム会社から転職して2年。会社の付き合いを極力避けてきた波多は同僚に誘われるまま六甲山登山に参加する。その後、社内登山グループは正式な登山部となり、波多も親睦を図る目的の気楽な活動をするようになっていたが、職人気質で職場で変人扱いされ孤立しているベテラン社員妻鹿があえて登山路を外れる難易度の高い登山「バリ山行」をしていることを知ると……。「山は遊びですよ。遊びで死んだら意味ないじゃないですか! 本物の危機は山じゃないですよ。街ですよ! 生活ですよ。妻鹿さんはそれから逃げてるだけじゃないですか!」(本文より抜粋)会社も人生も山あり谷あり、バリの達人と危険な道行き。圧倒的生の実感を求め、山と人生を重ねて瞑走する純文山岳小説。 続きを読む
170回(2023年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
東京都同情塔
新潮社
第170回芥川賞受賞作! 日本人の欺瞞をユーモラスに描いた現代版・バベルの塔ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながらパワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と、実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。 続きを読む
169回(2023年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
ハンチバック
文藝春秋
第169回芥川賞受賞。選考会沸騰の大問題作! 「本を読むたび背骨は曲がり肺を潰し喉に孔を穿ち歩いては頭をぶつけ、私の身体は生きるために壊れてきた。」井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、あらゆる言葉を送りだす――。 続きを読む
168回(2022年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
この世の喜びよ
講談社
第168回芥川賞受賞作!娘たちが幼い頃、よく一緒に過ごした近所のショッピングセンター。その喪服売り場で働く「あなた」は、フードコートの常連の少女と知り合う。言葉にならない感情を呼びさましていく芥川賞受賞作「この世の喜びよ」をはじめとした作品集。ほかに、ハウスメーカーの建売住宅にひとり体験宿泊する主婦を描く「マイホーム」、父子連れのキャンプに叔父と参加した少年が主人公の「キャンプ」を収録。 続きを読む
荒地の家族
新潮社
第168回芥川賞受賞作。 誰もが何かを失った災厄から十数年。男は答えのない問いを求め彷徨い続ける。 40歳の植木職人・坂井祐治は、十数年前の災厄によって仕事道具を全てさらわれ、その2年後、妻を病気で喪う。自分を追い込み肉体を痛めつけながら仕事に没頭する日々。息子との関係はぎこちない。あの日海が膨張し、防潮堤ができた。元の生活は決して戻らない。なぜあの人は死に、自分は生き残ったのか。答えのない問いを抱え、男は彷徨い続ける。止むことのない渇きと痛みを描き絶賛を浴びた芥川賞受賞作。 解説:小川洋子 続きを読む
167回(2022年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
おいしいごはんが食べられますように
講談社
芥川賞受賞作&30万部のベストセラー世界各地で翻訳続々!最高に不穏な仕事×食べもの×恋愛小説!解説:一穂ミチ「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」真面目で損する押尾は、か弱くて守られる存在の同僚・芦川が苦手。食に全く興味を持てない二谷は、芦川が職場で振る舞う手作りお菓子を無理やり頬張る。押尾は二谷に、芦川へ「いじわる」しようと持ちかけるが……。どこにでもある職場の微妙な人間関係を、「食べること」を通してえぐり出す芥川賞受賞作!共感が止まらない!「わかりすぎてえぐい」職場ホラーNo. 1サイコホラー小説? ミステリー小説? それとも恋愛小説? 不思議な感覚で読めた小説です。(文教堂横須賀MORE’S店/矢部直利)喉の奥に詰め込んだ言葉や感情を吐き出したくなるような気持になった。(くまざわ書店サンシャインシティアルパ店/河口茜)表紙・タイトルのほっこり感と内容とのギャップを、ぜひもっともっと多くの方に感じてもらいたいです。(明屋書店喜田村店/高橋杏奈) 続きを読む
166回(2021年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
ブラックボックス
講談社
第166回芥川賞受賞作。ずっと遠くに行きたかった。今も行きたいと思っている。自分の中の怒りの暴発を、なぜ止められないのだろう。自衛隊を辞め、いまは自転車メッセンジャーの仕事に就いているサクマは、都内を今日もひた走る。昼間走る街並みやそこかしこにあるであろう倉庫やオフィス、夜の生活の営み、どれもこれもが明け透けに見えているようで見えない。張りぼての向こう側に広がっているかもしれない実相に触れることはできない。(本書より)気鋭の実力派作家、新境地の傑作。 続きを読む
165回(2021年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
貝に続く場所にて
講談社
芥川賞受賞の鮮烈デビュー作、待望の文庫化。あの日行方不明となった彼が、ドイツの私の元を訪れる。忘却に抗う言語芸術の傑作にして、鮮烈なるデビュー小説。第165回芥川賞受賞作第64回群像新人文学賞受賞作ドイツの学術都市ゲッティンゲンに暮らす私の元に、東日本大震災で行方不明になった彼が現れる。陽に透けないほどの存在感を持つその訪問者に私は安堵するが、死者との邂逅はその街と人の様相を重層的な記憶を掘り起こすように変容させてゆく。群像新人文学賞と芥川賞をダブル受賞した著者のデビュー作。解説=松永美穂(ドイツ文学者、翻訳家) 続きを読む
彼岸花が咲く島
文藝春秋
【第165回 芥川賞受賞作!】彼岸花を採りに砂浜にやってきた島の少女・游娜(ヨナ)は、白いワンピース姿で倒れていた少女を見つける。記憶を失っていた少女は、海の向こうから来たので「宇実(ウミ)」と名付けられた。この島では、〈ニホン語〉と〈女語(じょご)〉、二つの言語が話され、白い服装のノロたちが指導者、歴史の担い手、司祭だった。宇実は游娜 、その幼馴染の拓慈(タツ)という少年に〈ひのもとことば〉を教え、〈女語〉を教わって仲良くなるが、やがて進路を選ぶ時期がくる。「成人の儀」にのぞむ3人それぞれの決意とはーー国籍・言葉・性別などの既存の境界線を問い直す世界を描いた問題作。文庫解説:倉本さおり文庫装画:高妍(Gao Yan) 続きを読む
164回(2020年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
推し、燃ゆ
河出書房新社
推しが燃えた。ファンを殴ったらしい――。第164回芥川賞受賞、世代も国境も超えた大ベストセラー、待望の文庫化! 解説=金原ひとみ 全世界で80万部突破! 「TikTok世代のキャッチャー・イン・ザ・ライ」 (イギリス・Ther Bookseller誌) 21歳が描き、ベストセラーとなった〈推す、青春〉 第164回芥川賞受賞作&2021年本屋大賞ノミネート 2021年、最も売れた小説が待望の文庫化 続きを読む
163回(2020年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
首里の馬
新潮社
問読者(トイヨミ)――それが未名子の仕事だ。沖縄の古びた郷土資料館で資料整理を手伝う傍ら、世界の果ての孤独な業務従事者に向けてオンラインで問題を読み上げる。未名子は、この仕事が好きだった。台風の夜に、迷い込んだ宮古馬(ナークー)。ひとりきりの宇宙ステーション、極地の深海、紛争地のシェルター……孤独な人々の記憶と、この島の記録が、クイズを通してつながってゆく。第163回芥川賞受賞作。 続きを読む
破局
河出書房新社
充実したキャンパスライフ、堅実な将来設計、そして新たな恋――。肉体も人生も、潔癖なまでに鍛え上げた私に、やがて訪れた破局とは。現代の実存を問う芥川賞受賞作がついに文庫化。 「私」は嫌味な男だ。にもかかわらず、いつの間にか恐ろしいほど共感している。――小川洋子 スポーツによって他者を滅ぼし、同時にセックスによって他者から滅ぼされてゆく展開は見事。新しい才能に目を瞠らされた。――平野啓一郎 ほとんどゾンビ化している人間たちによる群像劇。この作者は、きっと、手練(てだれ)に見えない手練になる。――山田詠美 村田沙耶香『コンビニ人間』にも通じる特異な思考を見事に描き切った。――デビッド・ボイド 【内容紹介】 後輩のラグビー指導に熱を入れ、就職活動を間近に控えた大学4年生の私は、友人のお笑いライブで、新入生の灯(あかり)と出会う。やがて私は、幼馴染で成績優秀な恋人の麻衣子(まいこ)よりも、無邪気な新入生の灯に惹かれてゆくのだが……。 社会への最適化を求める現代で、肉体も人生も鍛え上げた男の「破局」を冷徹な文体で描いた、第163回芥川賞受賞作。 ◎解説=倉本さおり 続きを読む
162回(2019年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
背高泡立草
集英社
長崎の島にある〈家〉と〈人〉の時空を超えた壮大なドラマ第162回芥川賞受賞作書き下ろし短編「即日帰郷」も収録!「別に良いやん、草が生えてたって。誰も使わんっちゃけん」大村奈美は、不機嫌だった。何故空き家である母の実家の納屋の草刈りをするために、これから長崎の島に行かなければならないのか。だが、彼女は道中で家族からある話を聞かされて考えを改める。それは、〈家〉と〈島〉にまつわる時代を超えた壮大な物語だった──。第162回芥川龍之介賞受賞作。書き下ろし短編「即日帰郷」も収録。 続きを読む
161回(2019年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
むらさきのスカートの女
朝日新聞出版
「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。文庫化にあたって各紙誌に執筆した芥川賞受賞記念エッセイを全て収録。 続きを読む
160回(2018年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
ニムロッド
講談社
仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。 中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。 小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」――島本理生さん(TBS系毎週土曜日あさ9:30~放送中「王様のブランチ」より ) 【芥川賞選考委員絶賛、選評より】 「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」――吉田修一さん「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」――山田詠美さん 続きを読む
1R1分34秒
159回(2018年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
送り火
文藝春秋
第159回芥川賞受賞作。単行本未収録の2篇を加えて、待望の文庫化。春休み、東京から東北の山間の町に引っ越した、中学3年生の少年・歩。通うことになった中学校は、クラスの人数も少なく、翌年には統合される予定。クラスの中心で花札を使い物事を決める晃、いつも負けてみんなに飲み物を買ってくる稔。転校を繰り返してきた歩は、この小さな集団に自分はなじんでいる、と信じていた。夏休み、歩は晃から、河へ火を流す地元の習わしに誘われる。しかし、約束の場所にいたのは数人のクラスメートと、見知らぬ作業着の男だった――。少年たちは、暴力の果てに何を見たのか――。「圧倒的な文章力がある」「完成度の高い作品」と高く評価された芥川賞受賞作。「あなたのなかの忘れた海」(「群像」2016年8月号)、「湯治」(「文學界」2020年6月号)の、2篇を文庫化にあたり収録。 続きを読む
158回(2017年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
百年泥
新潮社
豪雨が続いて百年に一度の洪水がもたらしたものは、圧倒的な“泥"だった。南インド、チェンナイで若い IT 技術者達に日本語を教える「私」は、川の向こうの会社を目指し、見物人をかきわけ、橋を渡り始める。百年の泥はありとあらゆるものを呑み込んでいた。ウイスキーボトル、人魚のミイラ、大阪万博記念コイン、そして哀しみさえも……。新潮新人賞、芥川賞の二冠に輝いた話題沸騰の問題作。 続きを読む
おらおらでひとりいぐも
河出書房新社
50万部突破の感動作、2020年、最強の布陣で映画化決定! 田中裕子、蒼井優が桃子さん役を熱演、「南極料理人」「モリのいる場所」で最注目の沖田修一が脚本・監督。すべての人生への応援歌。 続きを読む
157回(2017年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
影裏 第157回芥川賞受賞
文藝春秋
第157回芥川賞受賞作。大きな崩壊を前に、目に映るものは何か。北緯39度。会社の出向で移り住んだ岩手の地で、ただひとり心を許したのが、同僚の日浅だった。ともに釣りをした日々に募る追憶と寂しさ。いつしか疎遠になった男のもう一つの顔に、「あの日」以後、触れることになるのだが……。樹々と川の彩りの中に、崩壊の予兆と人知れぬ思いを繊細に描き出す。 続きを読む
156回(2016年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
しんせかい
新潮社
! ! ! 第156回芥川賞受賞作! ! ! 十九歳のスミトは、船に乗って北へ向かう。行き着いた【谷】で待ち受けていたのは、俳優や脚本家を志望する若者たちとの自給自足の共同生活、そして【先生】だった。 過酷な肉体労働、同期との交流、【先生】の演劇指導、地元に残してきた“恋人未満"の女性・天の存在。スミトの心は日々、様々に揺れ動く。 「何度か電話をかけようとした。だけどかけなかった。かけるべきだった。どうしてかけなかったのか。かけてもっとちゃんと話すべきだった。ちゃんと何を。話すことは話した。そうじゃない内容じゃない。なら何。それがわからなくてかけなかった。」(「しんせかい」本文より) なんともないけど、かけがえのない、十代最後の一年間。 実際に富良野塾二期生として倉本聰氏に師事した著者が、十九歳の記憶をたぐり綴った、等身大の青春小説。 表題作のほか、入塾試験前夜の希望と不安を打ち明けた短編「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」も収録。 続きを読む
155回(2016年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
コンビニ人間
文藝春秋
「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。「いらっしゃいませー!!」お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。累計170万部突破&40カ国語に翻訳(2024年5月現在)。米国〈ニューヨーカー〉誌のベストブック2018に選ばれるなど、世界各国で読まれている話題作。解説・中村文則 続きを読む
154回(2015年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
異類婚姻譚
講談社
子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。「夫婦」という形式への違和を軽妙洒脱に描いた表題作が第154回芥川賞受賞! 自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。専業主婦を主人公に、他人同士が一つになる「夫婦」という形式の魔力と違和を、軽妙なユーモアと毒を込めて描く表題作で芥川賞受賞!他に「藁の夫」など短編3篇を収録。子供もなく職にも就かず、安楽な結婚生活を送る専業主婦の私は、ある日、自分の顔が夫の顔とそっくりになっていることに気付く。「俺は家では何も考えたくない男だ。」と宣言する夫は大量の揚げものづくりに熱中し、いつの間にか夫婦の輪郭が混じりあって…。自由奔放な想像力で日常を異化する傑作短編集。 続きを読む
死んでいない者
文藝春秋
「とても大きな小説を読んだ」 津村記久子氏(解説)通夜のために集まった親族たちの一夜のふるまい、思い、記憶――傑作の誉れ高い第154回芥川賞受賞作。滝口悠生の代表作を文庫化!単行本未収録作「夜曲」収録。 続きを読む
153回(2015年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
火花
文藝春秋
売れない芸人の徳永は、熱海の花火大会で、先輩芸人である神谷と電撃的に出会い、「弟子にして下さい」と申し出た。神谷は天才肌でまた人間味が豊かな人物。「いいよ」という答えの条件は「俺の伝記を書く」こと。神谷も徳永に心を開き、2人は頻繁に会って、神谷は徳永に笑いの哲学を伝授しようとする。吉祥寺の街を歩きまわる2人はさまざまな人間と触れ合うのだったが、やがて2人の歩む道は異なっていく。徳永は少しずつ売れていき、神谷は少しずつ損なわれていくのだった。お笑いの世界の周辺で生きる女性たちや、芸人の世界の厳しさも描きながら、驚くべきストーリー展開を見せる。笑いとは何か、人間の本質とは何かを描ききり第153回芥川賞を受賞、2015年の話題をさらったあの「火花」が待望の文庫化! 受賞記念エッセイ「芥川龍之介への手紙」を併録。2016年「朝の読書運動 高校生部門」1位。原作映画が2017年11月23日(木・祝)全国東宝系にて公開決定! 出演:菅田将暉・桐谷健太・木村文乃 監督:板尾創路 続きを読む
スクラップ・アンド・ビルド
文藝春秋
「死にたか」と漏らす八十七歳の祖父の手助けを決意した健斗の意外な行動とは!? 新しい家族小説の誕生を告げた芥川賞受賞作。 続きを読む
152回(2014年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
九年前の祈り
講談社
三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作他四作を収録。芥川賞受賞作。三十五になるさなえは、幼い息子の希敏をつれてこの海辺の小さな集落に戻ってきた。希敏の父、カナダ人のフレデリックは希敏が一歳になる頃、美しい顔立ちだけを息子に残し、母子の前から姿を消してしまったのだ。何かのスイッチが入ると引きちぎられたミミズのようにのたうちまわり大騒ぎする息子を持て余しながら、さなえが懐かしく思い出したのは、九年前の「みっちゃん姉」の言葉だった──。九年の時を経て重なり合う二人の女性の思い。痛みと優しさに満ちた〈母と子〉の物語。 表題作「九年前の祈り」他、四作を収録。芥川賞受賞作文庫化。 続きを読む
151回(2014年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
春の庭
文藝春秋
東京・世田谷の取り壊し間近のアパートに住む太郎は、住人の女と知り合う。彼女は隣に建つ「水色の家」に、異様な関心を示していた。街に積み重なる時間の中で、彼らが見つけたものとは―第151回芥川賞に輝く表題作に、「糸」「見えない」「出かける準備」の三篇を加え、作家の揺るぎない才能を示した小説集。 続きを読む
150回(2013年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
穴
新潮社
仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ私は、暑い夏の日、見たこともない黒い獣を追って、土手に空いた胸の深さの穴に落ちた。甘いお香の匂いが漂う世羅さん、庭の水撒きに励む寡黙な義祖父に、義兄を名乗る見知らぬ男。出会う人々もどこか奇妙で、見慣れた日常は静かに異界の色を帯びる。芥川賞受賞の表題作に、農村の古民家で新生活を始めた友人夫婦との不思議な時を描く2編を収録。 続きを読む
149回(2013年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
爪と目
新潮社
あるとき、母が死んだ。そして父は、あなたに再婚を申し出た。あなたはコンタクトレンズで目に傷をつくり訪れた眼科で父と出会ったのだ。わたしはあなたの目をこじあけて――三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか……。独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させる恐怖作(ホラー)。芥川賞受賞。 続きを読む
148回(2012年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
abさんご・感受体のおどり
文藝春秋
文学史にのこる傑作二篇を一冊に! 横書き文から立ち昇る豊穣な世界。ベストセラーの芥川賞受賞作と鋭い批評眼、無常観と自然描写が光る源氏物語に比すべき長篇を収録。 続きを読む
147回(2012年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
冥土めぐり
河出書房新社
裕福だった過去に執着する母。奈津子は幼い頃から母の欲望に振り回され……車椅子の夫と辿る失われた過去への旅を描く芥川賞受賞作。 続きを読む
146回(2011年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
共喰い
集英社
話題の芥川賞受賞作、文庫化!セックスのときに女を殴る父と右手が義手の母。自分は父とは違うと思えば思うほど、遠馬は血のしがらみに翻弄されて──。映画化が決定した、第146回芥川賞受賞作。瀬戸内寂聴氏との対談を新たに収録。 続きを読む
道化師の蝶
講談社
無活用ラテン語で書かれた小説『猫の下で読むに限る』で道化師と名指された実業家のエイブラムス氏。その作者である友幸友幸は、エイブラムス氏の潤沢な資金と人員を投入した追跡をよそに転居を繰り返し、現地の言葉で書かれた原稿を残してゆく。幾重にも織り上げられた言語をめぐる物語。〈芥川賞受賞作〉 続きを読む
145回(2011年上半期)
芥川龍之介賞
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144回(2010年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
苦役列車
新潮社
劣等感とやり場のない怒りを溜め、埠頭の冷凍倉庫で日雇い仕事を続ける北町貫多、19歳。将来への希望もなく、厄介な自意識を抱えて生きる日々を、苦役の従事と見立てた貫多の明日は――。現代文学に私小説が逆襲を遂げた、第144回芥川賞受賞作。後年私小説家となった貫多の、無名作家たる諦観と八方破れの覚悟を描いた「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を併録。解説・石原慎太郎。 続きを読む
きことわ
新潮社
貴子(きこ)と永遠子(とわこ)。葉山の別荘で、同じ時間を過ごしたふたりの少女。最後に会ったのは、夏だった……。25年後、別荘の解体をきっかけに、ふたりは再会する。ときにかみ合い、ときに食い違う、思い出。境がゆらぐ現在、過去、夢。記憶は縺れ、時間は混ざり、言葉は解けていく――。やわらかな文章で紡がれる、曖昧で、しかし強かな世界のかたち。小説の愉悦に満ちた、芥川賞受賞作。 続きを読む
143回(2010年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
乙女の密告
新潮社
ある外国語大学で流れた教授と女学生にまつわる黒い噂。乙女達が騒然とするなか、みか子はスピーチコンテストの課題『アンネの日記』のドイツ語のテキストの暗記に懸命になる。そこには、少女時代に読んだときは気づかなかったアンネの心の叫びが記されていた。やがて噂の真相も明らかとなり……。悲劇の少女アンネ・フランクと現代女性の奇跡の邂逅を描く、感動の芥川賞受賞作。 続きを読む
142回(2009年下半期)
芥川龍之介賞
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141回(2009年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
終の住処
新潮社
結婚すれば世の中のすべてが違って見えるかといえば、やはりそんなことはなかったのだ――。互いに二十代の長く続いた恋愛に敗れたあとで付き合いはじめ、三十を過ぎて結婚した男女。不安定で茫漠とした新婚生活を経て、あるときを境に十一年、妻は口を利かないままになる。遠く隔たったままの二人に歳月は容赦なく押し寄せた……。ベストセラーとなった芥川賞受賞作。解説・蓮實重彦 続きを読む
140回(2008年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
ポトスライムの舟
講談社
29歳、社会人8年目、年収163万円。こんな生き方、働き方もある。読むと心が軽くなる、“脱力系”お仕事小説。Xで話題沸騰⇒300万インプレッション超え!・発想が面白すぎる @888p_n_m888・1年くらい休んで旅に出ようかな。笑 内容紹介でこんなにも「なるほど」と考えさせられた作品は初めて。 @sayu_furuya注目のあらすじはこちら!29歳、工場勤務のナガセは、食い扶持のために、「時間を金で売る」虚しさをやり過ごす日々。ある日、自分の年収と世界一周旅行の費用が同じ一六三万円で、一年分の勤務時間を「世界一周という行為にも換金できる」と気付くが――。ユーモラスで抑制された文章が胸に迫り、働くことを肯定したくなる芥川賞受賞作。 続きを読む
139回(2008年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
時が滲む朝
文藝春秋
中国の民主化に傾倒する若者を中心として、激動の時代とその後を描いた芥川賞受賞作。日本と中国を舞台に人の生き様を問う傑作 続きを読む
138回(2007年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
乳と卵
文藝春秋
第138回芥川賞・受賞作品。現代の樋口一葉の誕生! 初潮を迎える直前で無言を通す娘と、豊胸手術を受けようと上京してきた母親、そしてその妹である「わたし」が三ノ輪のアパートで過ごす三日間の物語。三人の登場人物の身体観と哲学的テーマが鮮やかに交錯し、魅惑を放つ! 続きを読む
137回(2007年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
アサッテの人
講談社
第137回芥川賞 第50回群像新人文学賞 W受賞!選考委員各氏激賞!村上龍氏以来、30年ぶりの快挙! 驚異の新人出現!吃音(きつおん)による疎外感から凡庸な言葉への嫌悪をつのらせ、孤独な風狂の末に行方をくらました若き叔父。彼にとって真に生きるとは「アサッテ」を生きることだった。世の通念から身をかわし続けた叔父の「哲学的奇行」の謎を解き明かすため、「私」は小説の筆を執るが……。1度読んで楽しむだけでなく、繰り返しめくれば、あちこちに新しい発見がある(中略)個々のエピソードが光っていて、音に身を寄せた精密な言葉送りに頭の中がからからと明るくなった。――多和田葉子氏日常の文脈を脱臼させる奇声をあげずにいられない「叔父」の、喜劇的にして悲劇的な生の感触が、そこには鮮烈に描出されている。――松浦寿輝氏――<群像新人文学賞選評より> 続きを読む
136回(2006年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
ひとり日和
河出書房新社
20歳の知寿が居候することになったのは、71歳の吟子さんの家。奇妙な同居生活の中、知寿はキオスクで働き、恋をし、吟子さんの恋にあてられ、成長していく。選考委員絶賛の第136回芥川賞受賞作! 続きを読む
135回(2006年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
八月の路上に捨てる
文藝春秋
暑い夏の一日。僕は30歳を目前に離婚しようとしていた。現代の若者を覆う社会のひずみに目を向けながら、その生態を軽やかに描く 続きを読む
134回(2005年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
沖で待つ
文藝春秋
同期入社の太っちゃんが死んだ。約束を果たすべく、彼の部屋にしのびこむ私。恋愛ではない男女の友情と信頼を描く表題作他全3篇 続きを読む
133回(2005年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
土の中の子供
新潮社
僕は、土の中から生まれたんですよ。親から捨てられ、殴る蹴るの暴行を受け続けた少年。彼の脳裏には土に埋められた記憶が焼き付いていた。新世代の芥川賞受賞作! 27歳のタクシードライバーをいまも脅かすのは、親に捨てられ、孤児として日常的に虐待された日々の記憶。理不尽に引きこまれる被虐体験に、生との健全な距離を見失った「私」は、自身の半生を呪い持てあましながらも、暴力に乱された精神の暗部にかすかな生の核心をさぐる。人間の業と希望を正面から追求し、賞賛を集めた新世代の芥川賞受賞作。著者初の短篇「蜘蛛の声」を併録。 続きを読む
132回(2004年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
グランド・フィナーレ
講談社
すべてを失ったとき、2人の女児と出会った――終わりという名のはじまり。「2001年のクリスマスを境に、我が家の紐帯(ちゅうたい)は解(ほつ)れ」すべてを失った“わたし”は故郷に還る。そして「バスの走行音がジングルベルみたいに聞こえだした日曜日の夕方」2人の女児と出会った。神町(じんまち)――土地の因縁が紡ぐ物語。ここで何が終わり、はじまったのか。第132回芥川賞受賞作。〈解説・高橋源一郎〉これは、「人間」も「人間」の形をしたものにすぎないものも区別できない「小説」らしきものが横行するこの時代に登場した、ほんとうに数少ない「小説」の一つなのである。――<解説より> 続きを読む
131回(2004年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
介護入門
文藝春秋
大麻に耽りながら世間に呪詛を浴びせる「俺」は寝たきりの祖母を懸命に介護する。挑戦的でまったく新しい饒舌体で、芥川賞を受賞した 続きを読む
130回(2003年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
蹴りたい背中
河出書房新社
ハツとにな川はクラスの余り者同士。ある日ハツは、オリチャンというモデルのファンである彼の部屋に招待されるが……文学史上の事件となった百二十七万部のベストセラー、史上最年少十九歳での芥川賞受賞作。 続きを読む
蛇にピアス
集英社
蛇のように舌を二つに割るスプリットタンに魅せられたルイは舌ピアスを入れ身体改造にのめり込む。恋人アマとサディスティックな刺青師シバさんとの間で揺れる心はやがて…。第27回すばる文学賞、第130回芥川賞W受賞作。(解説/村上 龍) 続きを読む
129回(2003年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
ハリガネムシ
文藝春秋
愛ではない。堕落でもない。あの女からもう一つの世界を知った、それだけ。身の内に潜む「悪」を描き切った驚愕の芥川賞受賞作! 続きを読む
128回(2002年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
しょっぱいドライブ
文藝春秋
港町で生活する34歳のミホが、へなちょこ老人九十九さんと同棲するまでの顛末を哀しくもユーモラスに描く、しょっぱい愛の物語 続きを読む
127回(2002年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
パーク・ライフ
文藝春秋
第117回芥川賞受賞作! 公園にひとりで座っていると、あなたには何が見えますか?スターバックスのコーヒーを片手に、春風に乱れる髪を押さえていたのは、地下鉄でぼくが話しかけてしまった美女だった。噴水広場でカラフルな弁当を広げるOL、片足立ちの体操をする男、小さな気球を上げる老人・・・。ベンチの隣に座って彼女と言葉を交わし合ううち、それまでなんとなく見えていた景色が、にわかに切ないほどリアルに動きはじめる。日比谷公園を舞台に、男と女の微妙な距離感を描いて、芥川賞を受賞した傑作小説。ほかに東京で新生活をはじめた夫婦が、職場の先輩に振り回されてしまう「flowers」を収録。 続きを読む
126回(2001年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
猛スピードで母は
文藝春秋
母は結婚をほのめかし、アクセルを思い切り踏み込んだ。現実に立ち向かうカッコイイ母親を小学生の皮膚感覚で綴った芥川賞受賞作 続きを読む
125回(2001年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
中陰の花
文藝春秋
自らの最期を予言した「おがみや」ウメさん。その死をきっかけに僧侶・則道は、中陰という“この世とあの世の中間”を受け入れていく 続きを読む
124回(2000年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
熊の敷石
講談社
堀江敏幸の文章は、いろっぽいのだ。――川上弘美(「解説」より)芥川賞受賞作「なんとなく」という感覚に支えられた違和と理解。そんな人とのつながりはあるのだろうか。 フランス滞在中、旧友ヤンを田舎に訪ねた私が出会ったのは、友につらなるユダヤ人の歴史と経験、そして家主の女性と目の見えない幼い息子だった。 芥川賞受賞の表題作をはじめ、人生の真実を静かに照らしだす作品集。ヤンはそこでふいに立ち上がってレンジのほうへいき、やかんを火にかけ、そのままなにも言わず2階にあがって、大きな写真立てを持って下りてきた。私にそれを差し出し、もういちどレンジに戻って火を調節しながら、珈琲か紅茶かと訊いてくる。(「熊の敷石」より) 続きを読む
聖水
文藝春秋
死に瀕した父はなぜ「聖水」を信じ続けるのか? 佐我里さんは教祖か、詐欺師か? 芥川賞を受賞した表題作をはじめ、四篇を収録 続きを読む
123回(2000年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
きれぎれ
文藝春秋
時空を超え、乱舞する言語。第123回芥川賞受賞作。 浪費家、酒乱、趣味がランパブ通いの絵描きの俺。高校を中途で廃し、浪費家で夢見がちな性格のうえ、労働が大嫌い。金に困り、自分より劣る絵なのに認められ成功し、自分が好きな女と結婚している幼友達の吉原に借りにいってしまうが……。 無数の吉祥天女が舞い踊っているかのような花吹雪の中、青空に向かって町田ワールドが炸裂する。 現実と想像が交錯し、時空間を超える世界を描いた表題作と、「人生の聖」の計2篇を収録。 解説 「没落者の嘆きの歌」 池澤夏樹 続きを読む
花腐し
講談社
闇は深く、不吉な雨はやまず……芥川賞受賞作!希望を失い、にわか地上げ屋となった中年男。路地裏の古アパートに居座る奇妙な男と酒を飲めば、喪失感に満ちた過去へと意識は引き戻される。死んでしまった同棲相手や裏切られた友人。陰々滅々とした雨の向こう側に、生の熾火(おきび)は見えるか。第123回芥川賞受賞作。受賞後第1作「ひたひたと」を同時収録。 続きを読む
122回(1999年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
夏の約束
講談社
悩める若者の必読書芥川賞受賞作! ゲイのカップルの会社員マルオと編集者ヒカル。ヒカルと幼なじみの売れない小説家菊江。男から女になったトランスセクシャルな美容師たま代……少しハズれた彼らの日常を温かい視線で描き、芥川賞を受賞した表題作に、交番に婦人警官がいない謎を追う「主婦と交番」を収録した、コミカルで心にしみる作品集。 続きを読む
蔭の棲みか
文藝春秋
ソバン翁の右手首は、戦争で吹き飛ばされた。朝鮮人の元軍人が補償を求めて提訴したことを知り、過去が蘇る。芥川賞受賞作他二篇 続きを読む
121回(1999年上半期)
芥川龍之介賞
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120回(1998年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
日蝕・一月物語
新潮社
錬金術の秘蹟、金色に輝く両性具有者(アンドロギュノス)、崩れゆく中世キリスト教世界を貫く異界の光……。華麗な筆致と壮大な文学的探求で、芥川賞を当時最年少受賞した衝撃のデビュー作「日蝕」。明治三十年の奈良十津川村。蛇毒を逃れ、運命の女に魅入られた青年詩人の胡蝶の夢の如き一瞬を、典雅な文体で描く「一月物語」。閉塞する現代文学を揺るがした二作品を収録し、平成の文学的事件を刻む。 続きを読む
119回(1998年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
ブエノスアイレス午前零時
河出書房新社
雪のホテル、ダンスホール、老嬢と青年のタンゴ……リリカル・ハードボイルドな芥川賞受賞の名作。森田剛主演、行定勲演出で舞台化! 続きを読む
ゲルマニウムの夜―王国記〈1〉
文藝春秋
人を殺し、育った修道院に舞い戻った青年・朧は、修道女を犯し、暴力の衝動に身を任せる。世紀末の虚無の中、「神の子」は暴走する 続きを読む
118回(1997年下半期)
芥川龍之介賞
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117回(1997年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
水滴
文藝春秋
ある日、右足が腫れて水が噴き出した。夜ごとにそれを飲みにくる男達の正体は?――沖縄の過去と現在が交錯してゆく芥川賞受賞作 続きを読む
116回(1996年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
家族シネマ
講談社
第116回(平成8年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
海峡の光
新潮社
廃航せまる青函連絡船の客室係を辞め、函館で刑務所看守の職を得た私の前に、あいつは現れた。少年の日、優等生の仮面の下で、残酷に私を苦しめ続けたあいつが。傷害罪で銀行員の将来を棒にふった受刑者となって。そして今、監視する私と監視されるあいつは、船舶訓練の実習に出るところだ。光を食べて黒々とうねる、生命体のような海へ……。海峡に揺らめく人生の暗流。芥川賞受賞。 続きを読む
115回(1996年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
蛇を踏む
文藝春秋
ミドリ公園に行く途中の藪で、蛇を踏んでしまった。 蛇は柔らかく、踏んでも踏んでもきりがない感じだった。「踏まれたので仕方ありません」人間のかたちが現れ、人間の声がして、蛇は女になった。 部屋に戻ると、50歳くらいの見知らぬ女が座っている。「おかえり」と当たり前の声でいい、料理を作って待っていた。「あなた何ですか」という問いには、「あなたのお母さんよ」と言う……。 母性の眠りに魅かれつつも抵抗する、若い女性の自立と孤独を描いた、第115回芥川賞受賞作「蛇を踏む」。 “消える家族"と“縮む家族"の縁組を通して、現代の家庭を寓意的に描く「消える」。ほか「惜夜記」を収録。 解説・松浦寿輝 続きを読む
114回(1995年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
豚の報い
文藝春秋
突如スナックに闖入してきた豚の厄を払うため正吉と三人の女は島に向かった。芥川賞受賞の表題作と「背中の夾竹桃」を収録する 続きを読む
113回(1995年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
この人の閾
新潮社
第113回(平成7年度上半期) 芥川賞受賞 続きを読む
112回(1994年下半期)
芥川龍之介賞
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111回(1994年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
タイムスリップ・コンビナート
文藝春秋
電話の主はマグロかスーパージェッターか? 時間と空間がとめどなく歪み崩れていく「海芝浦」への旅が始まった。芥川賞受賞の表題作他、「下落合の向こう」「シビレル夢の水」を収録。 続きを読む
おどるでく-猫又伝奇集
中央公論新社
室井光広とは誰だったのか? 誰でもない。宇宙を吹き渡るコトバの元気(げんき)、天籟(てんらい)だった。 ――辻原登 こんな凄い小説が書かれていたことに驚きました。 生きる悲しみが言葉の奥底に繋がっていることを知りました。 貪るように読みました。 ――町田康 カフカ、ボルヘス、ジョイスといった先達を読み/書くことを通して、日本という「辺境」から世界文学の最前線へ。詩と小説と批評の三位一体を追求した現代文学最高の精華が、ここに再生する――。 表題作は第111回芥川賞(1994)を受賞しながらも、その余りに独特な内容と形態によって「はたしてこれは小説なのか?」と賛否両論を巻き起こした伝説の傑作。そのほか、著者の故郷・南会津を舞台にした関連作を「猫又」サーガとして初集成/初文庫化。 古今東西の博識を呼び込み、「言語」と「小説」そのものの謎を探究する室井光広の目眩くテクストによって、日本語文学は何を目指し、何を実現したのか。 遺作『エセ物語』へのイントロダクションともなる、まさに「室井入門」として最適な一冊。 今こそ、時代は室井光広に追いつくことができるか――? 【目次】 [本編] 猫又拾遺(1991) あんにゃ(1992) かなしがりや(1993) おどるでく(1994) 大字哀野(1994) 和らげ(1996)(初書籍化作品) [巻末資料] 単行本版あとがき(1994) 万葉仮名を論じて『フィネガンズ・ウェイク』に及ぶ(1994) インタビュー 室井光広氏と語る(1995) 巻末エッセイ=多和田葉子「海に向かえ山に向かえ言葉に向かえ」 解題=川口好美 《あらゆる翻訳は最終的に原作の行間にただようおどるでくを読者の心底にうつすことを目的とするといっていいだろう。そのうつし方は、病気をうつすようにしてなされる。私は再度キリシタン版の中にうつし方の現場をさがしにゆく。おどるでくをうつされるのを好む人は何よりも「写す」行為をいやがらないと露文氏はいっている。》――表題作より 続きを読む
110回(1993年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
石の来歴
文藝春秋
レイテで戦友から聞かされた言葉によって岩石に魅せられた男に訪れる苦難。夢と現が交錯する中で妻は狂気に誘われ、子は死に奔る 続きを読む
109回(1993年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
108回(1992年下半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
107回(1992年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
106回(1991年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
僕はかぐや姫/至高聖所
ポプラ社
私の血の中には様々な作家の物語が流れているが、骨はこの「僕はかぐや姫」ただ一篇によって形成されているに等しい。――宮木あや子(作家)進学校の女子高で、自らを「僕」と称する文芸部員たち。17歳の魂のゆらぎを鮮烈に描き出した著者のデビュー作「僕はかぐや姫」。無機質な新構想大学の寮で出会った少女たちの孤独な魂の邂逅を掬い上げた芥川賞受賞作「至高聖所」。少女たちの心を撃ちぬいた傑作二編が、待望の復刊! 続きを読む
105回(1991年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
104回(1990年下半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
103回(1990年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
102回(1989年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
ネコババのいる町で
文藝春秋
聞くことはできるが話すことのできない帰国子女の少女期から結婚までの間に見たさまざまな人間模様を描く芥川賞受賞の表題作を始め、気鋭の女流が描く清新な短篇全三作。(藤田昌司) 続きを読む
表層生活
文藝春秋
青年が人工頭脳を駆使して人間を支配しようと企てた時、何が起こったか? 現代に潜む前人未到のテーマに挑んだと評された芥川賞受賞作。「わが美しのポイズンヴィル」を収録。(西垣通) 続きを読む
101回(1989年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
100回(1988年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
由煕
講談社
第100回芥川賞受賞 悩み、傷つき、悲しみ、彼女は帰って行った…… 民族の、言語の、存在の意味を問う、感動の作品集。 在日韓国人の祖国における心の揺れを描く。主人公の女子学生由熙は、韓国の大学に入るが、周囲の韓国人との生活に常に違和感を抱き、ついには日本へと帰ることになる。在日韓国人二世の新しい世代を描く。 続きを読む
ダイヤモンドダスト
文藝春秋
火の山を望む高原の病院。そこで看護士の和夫は、様々な過去を背負う人々の死に立ち会ってゆく。病癒えず逝く者と見送る者、双方がほほえみの陰に最期の思いの丈を交わすとき、時間は結晶し、キラキラと輝き出す…。絶賛された芥川賞受賞作「ダイヤモンドダスト」の他、短篇三本、また巻末に加賀乙彦氏との対談を収録。南木氏はこれまで、医師の立場から死んでゆく末期癌の患者の日常を緻密に描くことで人間の生と死の意味を問いつづけてきたが、今回の「ダイヤモンドダスト」では、医師をベテラン看護士に変えて視野をひろげ、変貌する別荘地の病院を中心にそこの自然と住人たちの生活を、リズミカルでしっとりと落ち着いた文章で厚み豊かに描き出すことに成功している。登場人物のうちでも、以前は火山の裾をめぐる軽便鉄道の運転手だった主人公の父親と、かつてはベトナムでファントム戦闘機に乗っていたが今は重い肺癌で入院している四十五歳の米人宣教師が、とりわけよく描けていた。百回記念の芥川賞にふさわしい出色の作品だと思う。(三浦哲郎「芥川賞選評」より) 続きを読む
99回(1988年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
尋ね人の時間
文藝春秋
“失われたもの”を求めて尋ねさすらうカメラマンと女子大生の、実を結び得ぬ“絶望の愛”。現代人の心の空洞を“引き算の美学”で描いて衝撃を呼んだ芥川賞受賞作。 続きを読む
98回(1987年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
長男の出家
ベネッセコーポレーション
第98回(昭和62年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
スティル・ライフ
中央公論新社
しなやかな感性と端正な成熟が生み出した唯一無二の世界。 生きることにほんの少し惑うとき、 何度でもひもときたい永遠の青春小説。 芥川賞受賞作品 シングルファーザーと巣立ちゆく娘の物語「ヤー・チャイカ」伴録 続きを読む
97回(1987年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
村田喜代子傑作短篇集 八つの小鍋
文藝春秋
デビュー30周年、実力派女流作家の精髄を示す短篇集。「鍋の中」「蟹女」「望潮」「白い山」など各種文学賞受賞作を中心に8作を収録 続きを読む
96回(1986年下半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
95回(1986年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
94回(1985年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
過越しの祭
岩波書店
男尊女卑の日本を離れ,自由に絵を描きたい-大いなる夢を抱き渡米した道子.ユダヤ人作家と結婚したが,文化の違いから何かとぶつかってばかり.そして生まれた子どもは脳に障害を持ち.….施設から帰宅した子どもをめぐる家族のいざこざを描く「遠来の客」,奴隷解放を祝うユダヤの祭で結束固い夫の一族に翻弄され,自らの解放を密かに決行した「過越しの祭」(芥川賞)の2編を収録.自由を求めたはずの道子の予期せぬ戦いとは. 続きを読む
93回(1985年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
92回(1984年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
青桐
文藝春秋
乳癌に罹りながら、一切の医療を拒む叔母とそれを看取る姪。一本の青桐の繁る北陸の旧家での、滅びてゆく肉体と蘇える心の交叉を描く芥川賞受賞作。「白い原」を併録。(井上洋治) 続きを読む
91回(1984年上半期)
芥川龍之介賞
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90回(1983年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
光抱く友よ
新潮社
奔放な不良少女との出会いを通して、初めて人生の「闇」に触れた17歳の女子高生の揺れ動く心を清冽な筆で描く芥川賞受賞作ほか2編。 続きを読む
杢二の世界
ベネッセコーポレーション
第90回(昭和58年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
89回(1983年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
88回(1982年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
佐川君からの手紙
河出書房新社
第88回(昭和57年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
夢の壁
新潮社
第88回(昭和57年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
87回(1982年上半期)
芥川龍之介賞
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86回(1981年下半期)
芥川龍之介賞
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85回(1981年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
驟雨・小さな貴婦人 吉行淳之介・吉行理恵芥川賞作品集
春陽堂書店
芥川賞史上唯一、兄妹で受賞した吉行淳之介と理恵 二人の稀有な資質を示す受賞作二篇とそれぞれの選評を全文収録。 ほかに淳之介「鞄の中身」、理恵「海豹」、兄と妹への想いを綴った吉行和子のエッセイを併載。 続きを読む
84回(1980年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
父が消えた
河出書房新社
父の遺骨を納める墓地を見に出かけた「私」の目に映るもの、頭をよぎることどもの間に、父の思い出が滑り込む……。芥川賞受賞作「父が消えた」など、初期作品5篇を収録した傑作短篇集。解説・夏石鈴子。 続きを読む
83回(1980年上半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
82回(1979年下半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
81回(1979年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
愚者の夜
文藝春秋
やまあいの煙
文藝春秋
第81回(昭和54年度上半期) 芥川賞受賞 続きを読む
80回(1978年下半期)
芥川龍之介賞
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79回(1978年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
九月の空
KADOKAWA
剣道へのひたむきな想い。性への憧れと反発。家族への理由のない苛立ち。十五歳の少年勇の心は揺れ動きながらも、今、大きくはばたこうとしている…。青春を爽やかに謳いあげ芥川賞受賞!(高野三郎) 続きを読む
伸予
文藝春秋
五十歳近い未亡人の元教師が、かつて特別の思いを抱いていた教え子と再会した。彼女の一生にはこの恋しかなかったのか。抜群の語り口で芥川賞を受賞した表題作ほか二篇。(柄谷行人) 続きを読む
78回(1977年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
榧の木祭り
新潮社
第78回(昭和52年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
螢川
KADOKAWA
富山を舞台に、父の死や友の事故を経て成長する少年の思春期を鮮やかに描く春から夏へと移ろいゆく富山の自然を背景に、父親の死や友の事故、淡い初恋を通じて成長していく14歳・竜夫の思春期を鮮やかに描いた芥川賞受賞作。蛍の大群が織りなす妖光の中に竜夫が見たものとは。 続きを読む
77回(1977年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
エーゲ海に捧ぐ: 池田満寿夫第一小説集
KADOKAWA
世界的な版画家池田満寿夫の第一小説集。卓抜な状況設定、重層的構造、筆致の大胆さ。精緻な具象の積み重ねが抽象の高みに達して、完成された新しい文学空間。自由な感性で尖鋭なエロティシズムを刻した作品集。 続きを読む
僕って何 (1980年)
第77回(昭和52年度上半期) 芥川賞受賞 続きを読む
76回(1976年下半期)
芥川龍之介賞
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75回(1976年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
新装版 限りなく透明に近いブルー
講談社
村上龍のすべてはここから始まった!文学の歴史を変えた衝撃のデビュー作が新装版で登場!解説・綿矢りさ米軍基地の街・福生のハウスには、音楽に彩られながらドラッグとセックスと嬌声が満ちている。そんな退廃の日々の向こうには、空虚さを超えた希望がきらめく――。著者の原点であり、発表以来ベストセラーとして読み継がれてきた、永遠の文学の金字塔が新装版に! 〈群像新人賞、芥川賞受賞のデビュー作〉 続きを読む
74回(1975年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
志賀島
文藝春秋
終戦の年、十二歳の主人公は海洋訓練に加わって、軍隊の苛酷さをかいま見る。時代の重圧に耐える少年たちを描く芥川賞受賞作。「或る年の秋」「蓄音機」「碧空」「闘花」(川西政明) 続きを読む
岬
文藝春秋
この作家の郷里である紀州を舞台にのがれがたい血の宿命の中に閉じこめめれた、一青年の渇望と愛憎を、鮮烈な文体で描き出し、広く感動を呼んだ第74回芥川賞受賞作。この小説は、著者独自の哀切な旋律を始めて文学として定着させた記念碑的作品とされ、広く感動を呼んだ。この作品では多くの登場人物が出てくるが、その多くは血縁関係のある人物であり、複雑に混ざり合った男女の性交の結果である。主人公はその複雑な血縁関係を恨み、父親を恨み、報復してやるのだと向かったのは妹の元であった。その憎たらしい父親の血は確かに自分の中に塊として存在していた・・・。表題作のほか、「火宅」「浄徳寺ツアー」など初期の力作三篇も収めている。 続きを読む
73回(1975年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
祭りの場・ギヤマン ビードロ
講談社
如何なれば膝ありてわれを接(うけ)しや──。長崎での原爆被爆の切実な体験を、叫ばず歌わず、強く抑制された内奥の祈りとして語り、痛切な衝撃と深甚な感銘をもたらす、林京子の代表的作品。群像新人賞・芥川賞受賞の「祭りの場」、「空罐」を冒頭に置く連作「ギヤマン ビードロ」を併録。 続きを読む
72回(1974年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
土の器
文藝春秋
肩の骨を折りながらも礼拝のオルガンを弾き通した八十歳の母を支えていたのは何か。その魂のありかをたどる芥川賞受賞作と、心温かに家族を描く四つの作品。(庄野潤三) 続きを読む
あの夕陽
集英社
第72回(昭和49年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
71回(1974年上半期)
芥川龍之介賞
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70回(1973年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
月山
第70回(昭和48年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
野呂邦暢小説集成〈3〉草のつるぎ
文遊社
匍匐、早駆け、射撃訓練、そして咽をしめつける渇き― 新人自衛隊員たちの日常と肉体の煌きを描画し、芥川賞を受賞した「草のつるぎ」など、「言葉の風景画家」(川村二郎)とも評された作家・野呂邦暢が、真率な視線によって描いた、珠玉の作品群。 未単行本化作品であった、傑作連作小説「水辺の町」を全篇収録。 堀江敏幸氏の書き下ろしエッセイ「乾いた井戸の底から」を収録 解説:中野章子 エディトリアルデザイン:羽良多平吉 「草のつるぎがペンだとしたら、夏の一滴はそれを浸すインクだろう。……空の井戸が井戸として機能するには、その雨を待たなければならないという撞着の真の 意味を、語り手はここで深く感じ取っている。なぜなら、この堂々巡りに似た論理の破綻こそが書くという行為なのであり、変わった変わらないの状態を残しながら先に進むための唯一の迂路だからである。インクはわずかにペン先を湿らせたあとふたたび干上がらせ、言葉はあたらしい表現の岩場に乗り上げる。」 (堀江敏幸 本書掲載エッセイより) 続きを読む
69回(1973年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
震える舌
講談社
その予感は娘の発作で始まった。極限の恐怖に誘われる衝撃の作品ーー平和な家庭での、いつもの風景の中に忍び込む、ある予兆。それは、幼い娘の、いつもと違う行動だった。やがて、その予感は、激しい発作として表れる。<破傷風>に罹った娘の想像を絶する病いと、疲労困憊し感染への恐怖に取りつかれる夫婦。平穏な日常から不条理な災厄に襲われた崇高な人間ドラマを、見事に描いた衝撃作。◎距離が伸びる時には父親として病気に向き合い、距離が縮む時、一人の人間として感染症の恐怖に怯える中で語られる心の葛藤は、医学小説のそれではなく、もちろん恐怖小説のものでもなく、強いて言うなら、極めて純粋な戦記文学を読んでいる印象です。確かに、今まで読んだ全ての小説の中で、病棟という「戦場」の真実がここまで正確に描かれた作品を知りません。<石黒達昌「解説」より> 続きを読む
68回(1972年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
れくいえむ
文藝春秋
戦争を知らぬ子供たちは戦争の日々に青春を過した少女の心の渇きに深い共感を抱き、戦争反対の願いを強めるだろう。女学生のノートのなかに青春をいたむ芥川賞受賞作。(宮原昭夫) 続きを読む
ベティさんの庭
新潮社
第68回(昭和47年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
67回(1972年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
芥川賞全集 第9巻 (9)砧をうつ女・オキナワの少年・誰かが触った・いつか汽笛を鳴らして・れくいえむ・ベティさんの庭
文藝春秋
在日朝鮮人としての苦渋を清洌な文体で支える李恢成氏の「砧をうつ女」。豊かな感受性で、「オキナワの少年」の見た基地沖縄を描いた東峰夫氏他四氏の新しい文学 続きを読む
いつか汽笛を鳴らして
文藝春秋
二十五歳・工員の肉体的劣等感を正面にすえ、独特のスタイルで感動を呼んだ芥川賞受賞作。「いつか汽笛を鳴らして」「けものが撃たれるとき」「こま」「はにわの子たち」収録。(高野斗志美) 続きを読む
66回(1971年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
オキナワの少年
文藝春秋
沖縄の現実を少年の曇りない眼で捉えた芥川賞受賞作と、都市の底辺を彷徨うオキナワ少年を描く長篇二本。「オキナワの少年」「島でのさようなら」「ちゅらかあぎ」収録。(北澤三保) 続きを読む
砧をうつ女 (1977年)
文藝春秋
第66回(昭和46年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
65回(1971年上半期)
芥川龍之介賞
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64回(1970年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
杳子・妻隠(つまごみ)
新潮社
“杳子は深い谷底に一人で坐っていた。" 神経を病む女子大生〈杳子〉との、山中での異様な出会いに始まる、孤独で斬新な愛の世界……。 現代の青春を浮彫りにする芥川賞受賞作「杳子」。都会に住まう若い夫婦の日常の周辺にひろがる深淵を巧緻な筆に描く「妻隠」。卓抜な感性と濃密な筆致で生の深い感覚に分け入り、現代文学の新地平を切り拓いた著者の代表作二編を収録する。 【目次】 杳子 妻隠 解説:三木卓 本書収録「杳子」より 谷底から見上げる空はすでに雲に低く覆われ、両側に迫る斜面に密生した灌木が、黒く枯れはじめた葉の中から、ところどころ燃え残った紅を、薄暗く閉ざされた谷の空間にむかってぼうっと滲ませていた。河原には岩屑が流れにそって累々と横たわって静まりかえり、重くのしかかる暗さの底に、灰色の明るさを漂わせていた。その明るさの中で、杳子は平たい岩の上に軀(からだ)を小さくこごめて坐り、すぐ目の前の、誰かが戯れに積んでいった低いケルンを見つめていた。……(本書8ページ) 本書「解説」より この二つの作品はいわば密室の男女のものがたりであり、その意味において、妻隠という言葉はふさわしいといえるだろう。また杳(くら)い子という作中の女性主人公の名は、神経に異常を感じている者のものとして、その者から見た世界の様相を示しているともいえるだろうし、またその女性を見ているパートナーの男性から見たその女性の内部ともいえるだろう。また作品『妻隠』における夫婦の様態に危ういものを予感している主人公の世界認識・把握への不安の意識を示しているといえなくもないだろう。 ――三木卓(作家) 古井由吉(1937-2020) 東京生れ。東京大学文学部独文科修士課程修了。1971年「杳子」で芥川賞受賞。その後、1980年『栖』で日本文学大賞、1983年『槿』で谷崎潤一郎賞、1987年「中山坂」で川端康成文学賞、1990(平成 2 )年『仮往生伝試文』で読売文学賞、1997年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞。その他の著書に『楽天記』『白暗淵』『鐘の渡り』『ゆらぐ玉の緒』など。2012年『古井由吉自撰作品』(全八巻)を刊行。 続きを読む
63回(1970年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
プレオー8の夜明け
小学館
兵士の日常を描いた芥川賞受賞の戦争文学 第2次大戦後、戦犯容疑でサイゴン刑務所に抑留された日本兵の鬱屈した日々をユーモア交えて描いた第63回芥川賞受賞作「プレオー8の夜明け」。他に筆者処女作「墓地で」から、晩年の名品「セミの追憶」(第21回川端康成文学賞作品)まで、戦争の記憶をつむぐ短編16作を収録。戦後すでに70年を超え、戦下の記憶は風化するにまかされる。30年にわたる筆者の貴重な営みを通じ、名もなき兵士たちは、何を考え死んでゆき、生き残った者たちは何を思うのか――今改めてその意味を問いかける、珠玉の“戦争文学短編集”。 続きを読む
無明長夜
新潮社
62回(1969年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
アカシヤの大連
講談社
美しい港町、アカシヤ香る大連。そこに生れ育った彼は、敗戦とともに、故郷を喪失した。心に巣喰う癒し難い欠落感、平穏の日々の只中で、埋めることのできない空洞。青春、憂鬱、愛、死。果てない郷愁を籠めて、青春の大連を清冽に描く、芥川賞受賞の表題作。ほかに『朝の悲しみ』『初冬の大連』『中山広場』『サハロフ幻想』『大連の海辺で』の、全6編を収録。 続きを読む
61回(1969年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
深い河,辻火: 田久保英夫作品集
講談社
ストイックで気品溢れる文体で描く人間模様朝鮮戦争中の九州の兵站基地で、徴用される馬の世話をする青年の苦悩を追った芥川賞作品「深い河」、川端賞作品「辻火」等、初期から晩年に至る代表作7編を収録 続きを読む
赤頭巾ちゃん気をつけて
新潮社
60年代から2010年代へ――。伝説のミリオンセラーふたたび!芥川賞受賞作。 学生運動の煽りを受け、東大入試が中止になるという災難に見舞われた日比谷高校三年の薫くん。そのうえ愛犬が死に、幼馴染の由美と絶交し、踏んだり蹴ったりの一日がスタートするが――。真の知性とは何か。戦後民主主義はどこまで到達できるのか。 青年の眼で、現代日本に通底する価値観の揺らぎを直視し、今なお斬新な文体による青春小説の最高傑作。「あわや半世紀のあとがき」収録。 目次 赤頭巾ちゃん気をつけて 翌日読んでもらいたいささやかなあとがき 四半世紀たってのあとがき あわや半世紀のあとがき 解説苅部直 本文冒頭より ぼくは時々、世界中の電話という電話は、みんな母親という女性たちのお膝の上かなんかにのっているのじゃないかと思うことがある。特に女友達にかける時なんかがそうで、どういうわけか、必ず「ママ」が出てくるのだ。もちろんぼくには(どなるわけじゃないが)やましいところはないし、出てくる母親たちに悪気があるわけでもない。それどころか彼女たちは、(キャラメルはくれないまでも)まるで巨大なシャンパンのびんみたいに好意に溢れていて、まごまごしているとぼくを頭から泡だらけにしてしまうほどだ。特に最近はいけない。 庄司薫 1937(昭和12)年東京生れ。日比谷高校を経て、東京大学法学部卒。1958年、『喪失』(本名の福田章二で執筆)により中央公論新人賞受賞。1969年『赤頭巾ちゃん気をつけて』で芥川賞受賞。著書に『白鳥の歌なんか聞えない』『さよなら快傑黒頭巾』『ぼくの大好きな青髭』『狼なんかこわくない』『ぼくが猫語を話せるわけ』『バクの飼主めざして』がある。 続きを読む
60回(1968年下半期)
芥川龍之介賞
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59回(1968年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
三匹の蟹
講談社
衝裏の出発から25年の眼で新集・三匹の蟹衝裏の出現の際の“大型新人”は“本物”だった。この『三匹の蟹』は出発以後25年を経た作家の眼で新たに編集されたもので、本格女性作家初期の精選短篇群です 続きを読む
年の残り
文藝春秋
六十九歳の病院長が、患者の少年との関係から回想する若き日々の情景――老い病い死という人生不可知の世界を巧みに結実させた芥川賞受賞作「年の残り」「川のない街で」「男ざかり」「思想と無思想の間」の四篇収録人生のひだを感じさせる六〇年代の作品。解説野呂邦暢 続きを読む
58回(1967年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
徳山道助の帰郷,殉愛
講談社
57回(1967年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
カクテル・パーティー
岩波書店
米国統治下の沖縄で日本人、沖縄人、中国人、米国人の四人が繰り広げる親善パーティー。そのとき米兵による高校生レイプ事件が起こり、国際親善の欺瞞が暴露されていく――。沖縄初の芥川賞受賞の表題作のほか、「亀甲墓」「棒兵隊」「ニライカナイの街」そして日本語版初公表の「戯曲 カクテル・パーティー」をふくむ傑作短編全5編を収録。 続きを読む
56回(1966年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
夏の流れ
講談社
平凡な家庭を持つ刑務官の平穏な日常と、死を目前にした死刑囚の非日常を対比させ、死刑執行日に到るまでの担当刑務官と死刑囚の心の動きを、緊迫感のある会話と硬質な文体で簡潔に綴る、芥川賞受賞作「夏の流れ」。稲妻に染まるイヌワシを幻想的に描いた「稲妻の鳥」。ほかに、「その日は船で」「雁風呂」「血と水の匂い」「夜は真夜中」「チャボと湖」など、初期の代表作7篇を収録。◎「丸山健二の文学性は、ジェームズ・ジョイスに通じる。本作品集に収録されている初期短編を改めて読みながら、私はそう思った。(中略)すぐれた芸術家は生涯を通して変貌を続けるが、若き日の作品群は作品を受容する側にとっての定点を提供する。ピカソのキュビズムは、初期の見事な絵画によって担保される。このような文脈において、本文庫に収められた初期の短編の数々は、弱冠23歳で芥川賞を受賞し、長年文壇と一線を画して孤高の道を歩んできた丸山健二の文学の全体像を理解する上で、重要な意味を持つのではないか。」<茂木健一郎「解説」より> 続きを読む
55回(1966年上半期)
芥川龍之介賞
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54回(1965年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
北の河
文藝春秋
人生の冷たさと退屈とに堪え得ず、自ら生命を絶つ女。敗戦直後の暗い農村を背景に清純な母子像を描いた芥川賞受賞作「北の河」のほか、「夏の日の影」など三篇を収録。(長部日出雄) 続きを読む
53回(1965年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
玩具
集英社
小動物に異常な執着をもつ作家志望の夫、彼から疎外されているような淋しさに耐える妻。破局寸前にありながら、奇妙なバランスを保つ夫婦関係の機微を抉る第53回芥川賞受賞作。(解説・広部英一) 続きを読む
52回(1964年下半期)
芥川龍之介賞
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51回(1964年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
新装版 されどわれらが日々 (文春文庫)
文藝春秋
何一つ確かなもののない時代を懸命に生きようとした二人の男女を描き、60年代~70年代にヒットした青春文学の大ベストセラー 続きを読む
50回(1963年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
([た]1-3)感傷旅行 Tanabe Seiko Col
ポプラ社
恋人との甘い旅、誰かを忘れるための旅――さまざまな「旅」を集めた、傑作短篇集。【巻末・田辺聖子インタビュー】 続きを読む
49回(1963年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (2冊)
幼児狩り・蟹
小学館
中年女性の屈折した心理を描く「蟹」他6篇 外房海岸を舞台に、小学一年生の甥と蟹を探し求めて波打ち際で戯れる中年女性の屈折した心理を描き、第49回芥川賞を受賞した「蟹」。ほかに、知人の子供や道端で遊ぶ子供に異常な関心を示す、子供のない女性の内面を掘り下げた「幼児狩り」。夫婦交換による男女の愛の生態を捉えた「夜を往く」、「劇場」など、日常に潜む欺瞞を剥ぎ取り、その“歪んだ愛のカタチ”から、よりリアルな人間性の抽出を試みた、筆者初期の短篇6作を収録。 続きを読む
芥川賞全集 第六巻
文藝春秋
自己とは何かを鋭く凝視する斬波四郎の「山塔」、極限状況下ナチスの精神病者対策を追究した北杜夫の「夜と霧の隅で」、現代のメルヘン三浦哲郎の「忍ぶ川」等名作八篇 続きを読む
48回(1962年下半期)
芥川龍之介賞
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47回(1962年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
芥川賞全集 第12巻 九月の空,伸予,やまあいの煙,愚者の夜,モッキングバードのいる町 他
文藝春秋
一主婦が突然文壇の脚光を浴び、著名なイラストレーター、或いは詩人が踊り出る――重兼芳子、尾辻克彦、吉行理恵氏ら異色作家の受賞作を含む全集最終巻を飾る七篇 続きを読む
46回(1961年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
鯨神
中央公論新社
第46回(昭和36年度下半期) 芥川賞受賞 続きを読む
45回(1961年上半期)
芥川龍之介賞
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44回(1960年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
忍ぶ川
新潮社
貧窮の中に結ばれた夫婦の愛を高らかにうたって芥川賞受賞の表題作ほか「初夜」「帰郷」「団欒」「恥の譜」「幻燈画集」「驢馬」を収める。 続きを読む
43回(1960年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
夜と霧の隅で
新潮社
もう一つのアウシュヴィッツ――「安死術」。 ナチスの指令に抵抗する精神科医たちの苦悩と苦闘。芥川賞受賞作を含む、初期傑作5編。 第二次大戦末期、ナチスは不治の精神病者に安死術を施すことを決定した。その指令に抵抗して、不治の宣告から患者を救おうと、あらゆる治療を試み、ついに絶望的な脳手術まで行う精神科医たちの苦悩苦闘を描き、極限状況における人間の不安、矛盾を追究した芥川賞受賞の表題作。他に「岩尾根にて」「羽蟻のいる丘」等、透明な論理と香気を帯びた抒情が美しく融合した初期作品、全5編。 目次 岩尾根にて羽蟻のいる丘霊媒のいる町谿間にて夜と霧の隅で解説 埴谷雄高 本書「解説」より 人生においてあまりに多くのことを考察しなければならぬことを否応なく知っている北杜夫の文学は、当然、たとえそれが困難であるにせよ、考察する文学とならざるを得ないのである。そして、或る不思議な目標に執着する人間の精神の明暗の奥部を考察しようとするこの作品集は、いってみれば、現代という不気味な現実の前に提出されたところのさまざまな違った角度から書きあげることを試みられた精神解剖学序説といった趣きを呈している。 ――埴谷雄高(作家) 北杜夫(1927-2011) 東京青山生れ。旧制松本高校を経て、東北大学医学部を卒業。1960(昭和35)年、半年間の船医としての体験をもとに『どくとるマンボウ航海記』を刊行。同年、『夜と霧の隅で』で芥川賞を受賞。その後、『楡家の人びと』(毎日出版文化賞)、『輝ける碧き空の下で』(日本文学大賞)などの小説を発表する一方、ユーモアあふれるエッセイでも活躍した。父親斎藤茂吉の生涯をつづった「茂吉四部作」により大佛次郎賞受賞。 続きを読む
42回(1959年下半期)
芥川龍之介賞
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41回(1959年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
芥川賞全集 第六巻
文藝春秋
自己とは何かを鋭く凝視する斬波四郎の「山塔」、極限状況下ナチスの精神病者対策を追究した北杜夫の「夜と霧の隅で」、現代のメルヘン三浦哲郎の「忍ぶ川」等名作八篇 続きを読む
40回(1958年下半期)
芥川龍之介賞
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39回(1958年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
死者の奢り・飼育
新潮社
屍体処理室の水槽に浮き沈みする死骸群に託した屈折ある抒情「死者の奢り」、療養所の厚い壁に閉じこめられた脊椎カリエスの少年たちの哀歌「他人の足」、黒人兵と寒村の子供たちとの無残な悲劇「飼育」、バスの車中で発生した外国兵の愚行を傍観してしまう屈辱の味を描く「人間の羊」など6編を収める。学生時代に文壇にデビューしたノーベル賞作家の輝かしい芥川賞受賞作品集。 続きを読む
38回(1957年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
パニック・裸の王様
新潮社
2019年は開高健、没後30年。 偽善と虚無に満ちた社会を哄笑する、凄まじいまでのパワーに溢れた名作4篇。 とつじょ大繁殖して野に街にあふれでたネズミの大群がまき起す大恐慌を描く「パニック」。打算と偽善と虚栄に満ちた社会でほとんど圧殺されかかっている幼い生命の救出を描く芥川賞受賞作「裸の王様」。ほかに「巨人と玩具」「流亡記」。 工業社会において人間の自律性をすべて咬み砕きつつ進む巨大なメカニズムが内蔵する物理的エネルギーのものすごさを、恐れと驚嘆と感動とで語る。 目次 パニック巨人と玩具裸の王様流亡記解説 佐々木基一 本書収録「パニック」より ある日の夕方、俊介は役所からの帰り道で小さな異常を発見した。町のまんなかを流れる川にかかった橋のうえを歩いていて、なにげなく下をのぞきこんだ彼は思わず足をとめてしまった。川岸の泥のうえにおびただしい数のネズミが集まっていたのである。そこには川岸の食堂や料亭の捨てる残飯がうず高く積みかさなり、ネズミが真っ黒になってたかっていた。彼らは大小さまざまで、いずれも我勝ちにおしあいへしあい餌をあさっていた。 本書「解説」より 眸(ひとみ)を輝かせ、頬をほてらせ、体に似合わぬ大きな声で、小説のプランを語って飽きることを知らない開高健の饒舌は、わたしをちょっと驚かした。久しく鳴りを鎮めていた火山が、再び爆発を前触れする鳴動をはじめたのにちがいなかった。やはり火は消えていなかったのだ。それはそうにちがいないのだが、ひょっとしたら躁鬱症患者かも知れない、という疑いがわたしの頭を掠めたのも事実である。それほど熱に浮かされたような喋りぶりだった。 そうして書き上げられた作品が『パニック』である。 ――佐々木基一(文芸評論家) 開高健(1930-1989) 大阪市生れ。大阪市立大卒。1958(昭和33)年、「裸の王様」で芥川賞を受賞して以来、「日本三文オペラ」「流亡記」など、次々に話題作を発表。1960年代になってからは、しばしばヴェトナムの戦場に赴く。その経験は「輝ける闇」「夏の闇」などに色濃く影を落としている。1978年、「玉、砕ける」で川端康成賞、1981年、一連のルポルタージュ文学により菊池寛賞、1986年、自伝的長編「耳の物語」で日本文学大賞を受けるなど、受賞多数。『開高健全集』全22巻(新潮社刊)。 続きを読む
37回(1957年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
硫黄島
角川書店
昭和文学史に名を残す不朽の戦争文学 新聞記者の主人公のもとに一人の青年が訪ねる。投降前に硫黄島の洞窟に埋めた日記をとりにいきたいから、記事にしてほしいという。米軍当局の許可を得、島に渡るが、どういうわけか現地で自殺してししまう。 続きを読む
36回(1956年下半期)
芥川龍之介賞
このイベントには対象書籍がありません。
35回(1956年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
微笑
小学館
癌の妻を救うために奮闘する作家の体験記 ――寿美は眠りながら、微笑をうかべていた。顔は少しやせているが、一向にとげとげしいところがなく、優しく美しい微笑の表情であった―― いつも元気で病気とは無縁だった妻・寿美が、お腹の違和感を訴えた。いくつかの病院にかかるものの、いずれも胃カタルとの診断。だが、実際には卵巣癌で、余命いくばくもないことが判明する。 お世辞にも愛妻家ではなかった「私」は、その日からなりふり構わず治療法を探しはじめる。臍の緒、梅の木に生えた猿の腰掛、研究中の新薬……。効果があったのか、手の施しようのなかった状態から、手術できるまでに病巣は小さくなり、1年以上持ちこたえたが――。 芥川賞作家が万感の思いを込めて綴る体験記。 続きを読む
34回(1955年下半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
太陽の季節
新潮社
ベストセラー、映画化、「太陽族」、PTAが大攻撃……。戦後の日本社会に衝撃を与えた若き石原慎太郎の鮮烈なデビュー作。挑戦し、挑発する全5編。 石川達三、井上靖、中村光夫、舟橋聖一は〇、佐藤春夫、宇野浩二、丹羽文雄、滝井孝作は×、芥川賞選考会でも評価は真っ二つ! 女とは肉体の歓び以外のものではない。友とは取引の相手でしかない……。 退屈で窮屈な既成の価値や倫理にのびやかに反逆し、若き戦後世代の肉体と性を真正面から描いた「太陽の季節」。最年少で芥川賞を受賞したデビュー作は戦後社会に新鮮な衝撃を与えた。人生の真相を虚無の底に見つめた「灰色の教室」、死に隣接する限界状況を捉えた「処刑の部屋」他、挑戦し挑発する全5編。 【目次】 太陽の季節 灰色の教室 処刑の部屋 ヨットと少年 黒い水 解説:奥野健男 本書収録「太陽の季節」冒頭より 竜哉が強く英子に魅かれたのは、彼が拳闘に魅かれる気持と同じようなものがあった。 それには、リングで叩きのめされる瞬間、抵抗される人間だけが感じる、あの一種驚愕の入り混った快感に通じるものが確かにあった。 試合で打ち込まれ、ようやく立ち直ってステップを整える時、或いは、ラウンドの合間、次のゴングを待ちながら、肩を叩いて注意を与えるセカンドの言葉も忘れて、対角に坐っている手強い相手を喘ぎながら睨(ね)めつける時、その度に彼は嘗(かつ)て何事にも感じることのなかった、新しいギラギラするような喜びを感じる。…… 石原慎太郎 1932(昭和7)年神戸市生まれ。一橋大学在学中に「太陽の季節」で芥川賞を受賞。1968年に参議院議員に当選し、その後衆議院議員として環境庁長官、運輸大臣などを歴任した。1999年に東京都知事に就任、四選をはたす。『国家なる幻影』『弟』『火の島』など著書多数。 続きを読む
33回(1955年上半期)
芥川龍之介賞
対象書籍 (1冊)
白い人・黄色い人
新潮社
『海と毒薬』『沈黙』へと繋がっていく、遠藤周作の主題。 人間の心に巣食う「悪」と「赦し」を描いた芥川賞受賞作。 フランス人でありながらナチのゲシュタポの手先となった主人公は、ある日、旧友が同僚から拷問を受けているのを目にする。神のため、苦痛に耐える友。その姿を見て主人公は悪魔的、嗜虐的な行動を取り、己の醜態に酔いしれる(「白い人」)。神父を官憲に売り「キリスト」を試す若きクリスチャン(「黄色い人」)。 人間の悪魔性とは何か。神は誰を、何を救いたもうのか。芥川賞受賞。 目次 白い人黄色い人解説 山本健吉 本書収録「黄色い人」冒頭 神さまは宇宙にひとりでいられるのがとても淋しくなられたので人間を創ろうとお考えになりました。そこでパン粉を自分のお姿にかたどってこねられ竈(かまど)でやかれました。 あまり待ちどおしいので、五分もたたぬうちに竈をおあけになりました。もちろんできあがったのは、まだ生やけの真白な人間です。「仕方がない。わしはこれを白人とよぶことにしよう」と神さまはつぶやかれました。 本書「解説」より カトリック作家である氏にとって、当然もっとも大事な問題は、神の問題であります。キリスト教の伝統を持たない、日本という汎神論的風土において、神はどのような意味を持つかということです。あるいはまた、神を持たない日本人の精神的な悲惨、ないし醜悪を描くこと、と言ってもよいでしょう。 ――山本健吉(文芸評論家) 遠藤周作(1923-1996) 東京生まれ。幼年期を旧満州大連で過ごす。神戸に帰国後、12歳でカトリックの洗礼を受ける。慶応大学仏文科卒。フランス留学を経て1955年「白い人」で芥川賞を受賞。結核を患い何度も手術を受けながらも、旺盛な執筆活動を続けた。一貫して日本の精神風土とキリスト教の問題を追究する一方、ユーモア作品や歴史小説、戯曲、映画脚本、〈狐狸庵もの〉と称されるエッセイなど作品世界は多岐にわたる。『海と毒薬』(新潮社文学賞/毎日出版文化賞)『わたしが・棄てた・女』『沈黙』(谷崎潤一郎賞)『死海のほとり』『イエスの生涯』『キリストの誕生』(読売文学賞)『侍』(野間文芸賞)『女の一生』『スキャンダル』『深い河(ディープ・リバー)』(毎日芸術賞)『夫婦の一日』等。1995年には文化勲章を受章した。 続きを読む
32回(1954年下半期)
芥川龍之介賞
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31回(1954年上半期)
芥川龍之介賞
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30回(1953年下半期)
芥川龍之介賞
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29回(1953年上半期)
芥川龍之介賞
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28回(1952年下半期)
芥川龍之介賞
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27回(1952年上半期)
芥川龍之介賞
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26回(1951年下半期)
芥川龍之介賞
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25回(1951年上半期)
芥川龍之介賞
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24回(1950年下半期)
芥川龍之介賞
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23回(1950年上半期)
芥川龍之介賞
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22回(1949年下半期)
芥川龍之介賞
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21回(1949年上半期)
芥川龍之介賞
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20回(1944年下半期)
芥川龍之介賞
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19回(1944年上半期)
芥川龍之介賞
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18回(1943年下半期)
芥川龍之介賞
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17回(1943年上半期)
芥川龍之介賞
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16回(1942年下半期)
芥川龍之介賞
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15回(1942年上半期)
芥川龍之介賞
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14回(1941年下半期)
芥川龍之介賞
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13回(1941年上半期)
芥川龍之介賞
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12回(1940年下半期)
芥川龍之介賞
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11回(1940年上半期)
芥川龍之介賞
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10回(1939年下半期)
芥川龍之介賞
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9回(1939年上半期)
芥川龍之介賞
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8回(1938年下半期)
芥川龍之介賞
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7回(1938年上半期)
芥川龍之介賞
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6回(1937年下半期)
芥川龍之介賞
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5回(1937年上半期)
芥川龍之介賞
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4回(1936年下半期)
芥川龍之介賞
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3回(1936年上半期)
芥川龍之介賞
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2回(1935年下半期)
芥川龍之介賞
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1回(1935年上半期)
芥川龍之介賞
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