132回(2004年下半期)

芥川龍之介賞

2004
公開日:
7/1/2004
イベントID:
495
対象書籍数:
1冊

対象書籍

グランド・フィナーレ

グランド・フィナーレ

講談社

すべてを失ったとき、2人の女児と出会った――終わりという名のはじまり。「2001年のクリスマスを境に、我が家の紐帯(ちゅうたい)は解(ほつ)れ」すべてを失った“わたし”は故郷に還る。そして「バスの走行音がジングルベルみたいに聞こえだした日曜日の夕方」2人の女児と出会った。神町(じんまち)――土地の因縁が紡ぐ物語。ここで何が終わり、はじまったのか。第132回芥川賞受賞作。〈解説・高橋源一郎〉これは、「人間」も「人間」の形をしたものにすぎないものも区別できない「小説」らしきものが横行するこの時代に登場した、ほんとうに数少ない「小説」の一つなのである。――<解説より> 続きを読む

ISBN-10: 4062757753
ISBN-13: 978-4062757751