156回(2016年下半期)
芥川龍之介賞
2016 公開日:
7/1/2016
イベントID:
519
対象書籍数:
1冊
対象書籍
しんせかい
新潮社
! ! ! 第156回芥川賞受賞作! ! ! 十九歳のスミトは、船に乗って北へ向かう。行き着いた【谷】で待ち受けていたのは、俳優や脚本家を志望する若者たちとの自給自足の共同生活、そして【先生】だった。 過酷な肉体労働、同期との交流、【先生】の演劇指導、地元に残してきた“恋人未満"の女性・天の存在。スミトの心は日々、様々に揺れ動く。 「何度か電話をかけようとした。だけどかけなかった。かけるべきだった。どうしてかけなかったのか。かけてもっとちゃんと話すべきだった。ちゃんと何を。話すことは話した。そうじゃない内容じゃない。なら何。それがわからなくてかけなかった。」(「しんせかい」本文より) なんともないけど、かけがえのない、十代最後の一年間。 実際に富良野塾二期生として倉本聰氏に師事した著者が、十九歳の記憶をたぐり綴った、等身大の青春小説。 表題作のほか、入塾試験前夜の希望と不安を打ち明けた短編「率直に言って覚えていないのだ、あの晩、実際に自殺をしたのかどうか」も収録。 続きを読む
ISBN-10: 4101015813
ISBN-13: 978-4101015811